定期的にお送りしているこちらのコラム。
上手に活用し投資のペースや向き合い方を掴んで頂くことで、資産形成を有利に進められる投資家が増えればという想いで記述しています。
毎月のセミナーと合わせて活用頂くことで、理解が深まります。
(2月は18日20時から開催します。お申込みリンクはこちら )
今年の株式市場は過去の傾向の調整が起こるなかで、やや特殊な動きとなっています。頭が重くなっています。
次のグラフは、年初からの指数別推移です。
(昨年末の値を100として、2月17日までの状況を指数化しています。凡例は数値の高い順にならべています)

通常であれば、利下げ局面や景気回復の初期段階で買われやすいラッセル2000小型株指数と、高配当銘柄を含み、バリュー株が見直されるときに買われやすいダウ指数が上位にくるという、特殊な状況にいることが見てとれます。
続いて、同期間の、マグニフィセント・セブン銘柄のパフォーマンス比較です。
(昨年末の値を100として、2月17日までの状況を指数化しています。凡例は数値の高い順にならべています)

マイクロソフトとアマゾンの株価が冴えず、特にマイクロソフトは昨年秋の高値から20%以上の下落となっています。前回コラムで
同社が発表した10-12月期の決算は、数字としては素晴らしく、特にアジュールが秘める今後の成長ポテンシャルについてもしっかりと語られましたし、なにより、高い売り上げ成長と営業利益率は驚異的と言える内容でした。
また、グーグルのGeminiが、市場シェアを奪う展開が続くアルファベットは、昨年10月以降は頭一つ抜けた展開が続いていましたが、2月は勢いにやや陰りがみられ、結果として、マグ7銘柄群の株価調整がS&P500指数の足を引っ張る展開。
そのなかで、2月25日に発表予定のエヌビディアの四半期決算を迎えます。ハイテクセクターでは、良い数字が出ても、その後出尽くしで売られる展開が続いているので、その状況を変えられるか、注目が集まります。
(なお、2月17日引け後に発表されたパロアルトネットワークスの決算はやや軟調で、引け後市場で株価下落しています)
単純にS&P500だけを見ていると横ばいにみえる環境でも、例えば、小型株やダウ指数が買われたり、またハイパースケーラー間でも強弱がついているという実体を踏まえつつ、個別株でのオプション戦略を検討すると良い局面と言えます。
以前お送りした世界有数の半導体チップメーカーであるクアルコム(QCOM)については、決算発表後に株価下落し、その後足場固めの展開となっています。
2月17日時点の株価は142.63ということで、シミュレーションで使用した140ドルの権利行使価格付近で推移しています。
決算発表の内容としては、10-12月期の実績が予想を上回り、1-3月期の会社予想値が市場予想を下回るものでした。
直近では、足場固めの状況となっており、目先の大きな株価下落リスクが低下した状況と言えます。
ここで取る行動のオプションは2つあります。
➀満期日に140ドルを下回った際には、シミュレーションで示した140ドルで権利行使され、カバードコール(現物株を保有しながらコールを売りコツコツ稼ぐ)する。
➁現物株を買わないようにするため、満期日2月20日かその前日までに、権利行使価格を低下させる。具体的には、2月20日の140ドルプットを買戻し、新たに、先日付で140ドル未満のプットを売却する。この際、保険目的で同時に買っていた『プット買い』のポジションがある場合には、売却して利益確定させる。
もし、シミュレーションについてもう少し聞きたいという際には、2月18日のセミナーのQAタイムなどをご活用くださいませ。
また、前回セミナーにおいては、パランティア・テクノロジーズ(PLTR)を用いたシミュレーションも見ました。
同社も、直近の株式市場の変動幅拡大にあわせて、株価続落していますので、こちらについてもセミナーにて補足説明予定です。
なお、同社が2月に発表した決算は素晴らしいもので、今後の力強い成長が見通されるなか、文化的・思想的側面からの抗議活動などが嫌気される状況が続いています。創業者ピーター・ティール氏は、同社の本拠をマイアミに移したようです。
『多少軟調な展開が続いたとしても、コツコツと、S&P500の長期平均リターン以上の利益をあげていく』という戦略を実践する上において、現在は使いやすい銘柄が増えています。
中長期の視点で目線を前方に保ちつつ、冷静に対応していきたいところです。
(目線を前方に保つと良いのは、自転車やスキーと一緒です。腰が引けると、逆に危険になることもあります)
良い投資を
志村暢彦