サインアップ
ログイン

下落したマグニフィセント・セブンは「買い」なのか

米国株オプション投資成功への道(3月28日 志村暢彦)

いもので、2025年の第1四半期(1-3月期)が終わろうとしています。

トランプ政権発足後のハネムーン期間(最初の100日間)の3分の2を終え、矢次早に示された政策についても、徐々に現実的な「解」 「落としどころ」が見えてくるようになるでしょう

2月19日の高値から調整局面入りしたS&P500種株価指数は、3月14日に一旦の下値を付け、底値固めに入っているようです。

VIX指数とS&P500の年初来推移(いずれも日足)

(出所:Bloombergを基に作成)

前回3月14日のコラム で「今の調整局面がより良い投資の創出機会となっていることを願っています」と書きましたが、「安く買って高く売る」ことを志向する一般的な投資家の方々であれば、そろそろ、

「よし、安くなった銘柄群について、改めて中長期的な株価上昇余地を探って、良いものがあれば買っていこう」と考えるフェーズにいるのではないでしょうか?

トランプ政権下では、エネルギーや金融をはじめとして、追い風が期待される業界がありますが、長期的なAI革命からの恩恵を踏まえるのであれば、依然として、グーグルやアップル、エヌビディアといった時価総額の大きな「マグニフィセント・セブン」銘柄の立ち位置を把握しておくと良いと考えます。

2月以降のマグニフィセント・セブンの推移(3月27日時点。1月末=100)

(出所:Bloombergを基に作成)

トランプ氏は2月2日に、関税の導入とそれが与えるアメリカへの負の影響について、

短期的には多少の痛みを伴うかもしれない」と発言。大きなことを成し遂げるための「過渡期」にあるため、短期的な混乱を生じさせることへの正当性を訴えました

この後、インフレや、成長鈍化への懸念が高まったということで、ある意味「ターニングポイント」となったと見ています。

ただ、AI革命については、その可能性が閉ざされたわけではなく、むしろ、これまでの体制が変革を迎える変革期にあるという理解をするのであれば、ビジネスチャンスが拡大している状況にあるという見方もできます。

つまり、「中長期的な業績成長余地が拡大している一方で、短期的には政策運営に対する不透明感が高まっていることで株価が下落している」という構図も見えるということで、中長期の投資を志向する投資家にとっては、仕込み時と捉えることができるかもしれません。

マグニフィセント・セブンのような、高成長企業の株価の割安・割高をはかるためには、PER(株価収益率)だけでは物足りません。なぜなら、予想PERで使用される業績予想は今期のものであって、企業が行なう設備投資や複数年にわたる事業計画の将来性を踏まえることが出来ないから

ということで、高成長企業の株価を見るうえではPEGレシオも参考になります。

PEGレシオは、PERを予想成長率で割ることで、相対的な銘柄比較をする際に使われるもので、数値が低いほど、割安とみなされます。

PERには今期の市場予想値を、そして予想成長率はEPSの年平均成長率(※)を使用したPEGレシオは次のとおりです。

(出所:Bloombergを基に作成)

※昨期のEPS(1株当たり純利益)をベースに、今期・来期・2期先までの3年間の市場予想をもとに、年平均成長率(CAGR)を算出。いずれも3月24日時点の値を使用。

上記を見ると、エヌビディアとグーグルの割安感が目につきます。PEGレシオは他の相対的株価指標と同様に、完璧なものではないので、他の指標と合わせて多面的に見ると良いと考えられることから、M&Aなどにおいて企業価値をはかる際に使われることの多いEV/EVITDA倍率も併用して見てみます。

エヌビディア

(出所:Bloombergを基に作成)

次にPEGレシオで数値が高かったテスラについて、EV/EVITDAで見るとこちら。

テスラ

(出所:Bloombergを基に作成)

テスラについては、3月19日に、ラトニック商務長官が「Buy Tesla」 (テスラ株を買うことをおすすめ)と、テレビ番組で異例の発言をしたことが注目を集めました。現状、マグニフィシェントセブン銘柄のなかで、株価の変動幅が最も高いとなっているので、「安く買って高く売る」を目指したいが、「株価の動きに一喜一憂するのはしんどい」という投資家には不向きです。

ただ、このコラムの読者はすでに

・資産形成は、「安く買って高く売る」だけに頼る必要はない

・オプション取引は、現物株の保有リスク(株価変動の影響)を低下させることにも有効

(ハイリスク・ハイリターンを狙うためのものだけではない)

コツコツと「ターゲット・バイイング戦略」と「カバード・コール」戦略を実践することによって、横ばい相場や緩やかな下げ相場であっても、年率10%以上の投資リターンを実現している投資家が増えている

という現実をすでにご存じだと思います。

特に、ある程度資金に余裕のある投資家は、アメリカでも拡大している「ハイリスク・ハイリターンのためのコールオプションの買い」トレーダーからの恩恵を受けやすい、

カバード・コール(現物株を保有したうえで、コールオプションを売る)を実践することで、高いリターンを上げやすい環境となっていることを認識されると良いかもしれません。

投資家の環境は千差万別で、投資目的、資金額、経験、リスク許容度によって、最適な銘柄や投資方法は異なります。

ただ、保守的に、コツコツと投資リターンを稼いでいく手法は日本人に適していると感じますし、そういった投資家が取り組むには、むしろ今の株式市場の状況(不確実性を背景に、軟調な展開)は、好機であると認識しています。

初級者であっても、まずは知るところから始めると良いです。(知っているのといないのでは、将来の成果が大きく異なります)

セミナー が随時開催されていますので、活用すると、スピードアップを図れるのではないでしょうか?

私が解説する次回セミナーは4月23日に予定されていますので、興味ある方はこちら からご登録ください(無料です)。

過去には、金のETFやシングルストックのレバレッジ型ETFを活用したオプション戦略の事例などをご紹介しており、同様の概念を基に戦略を実践された方は一定の投資成果をあげられたのではないでしょうか。

現物株を絡めた保守的なオプション戦略は、今後10年、20年と実践可能な骨太な戦略で、再現性も高いので、長期投資における投資手法の分散にも役立ちます

良い投資を

志村暢彦

追伸

以下でも、たまに情報発信していきます。(今は滞っていますが、新年度から再開します)

NOTE

https://note.com/office_shimura/followings

LINE(志村のぶひこ公式)

https://line.me/ti/p/%40913etnmq

0
0
0
本説明に含まれる内容はお取引の参考となる情報の提供を目的として作成したものであり、金融商品取引を行うに際しての投資助言、推奨、または勧誘を構成するものではありません。また、本情報は外部のソースを基にしており、その内容については万全を期しておりますが、その情報の正確性、完全性について当社が保証するものではありません。 すべての投資商品にはリスクが含まれています。投資商品の価値およびそこからの収益は上昇または下落することがあり、その投資資金の一部または全部を失う可能性があります。また、信用取引・オプション取引・先物取引の利用においては、委託保証金の差し入れが必要となり、価格変動等によっては差し入れた保証金以上の損失が生ずる恐れがあります。本ウェブサイトは、一般的な情報提供を目的としており、個々のお客様のニーズ、投資目的および特定の財務状況を考慮していません。お客様におかれましては、金融商品取引を行うに際しては、契約締結前交付書面等の書面の内容を十分にお読みいただき、商品の性質、取引の仕組み、手数料及びリスクの存在等を十分にご理解いただいたうえで、ご自身の判断と責任で行っていただきますようお願いいたします。 本ウェブサイト中の見解は作成時点での市場データ及び予測をもとに構成されておりますため、今後の経済動向や市場環境の変化、さらに金融取引手法の多様化に伴う変化などに対応し、予告なく変更される場合があります。 本ウェブサイトに記載されているすべての著作権は、当社に帰属します。当社の事前の承諾なしに、本ウェブサイトの内容の全部または一部を使用(引用、複製、転載、転記等)しないようにお願いします。 本ウェブサイトからハイパーリンクやバナーにより他社が運営管理するウェブサイトに移動される場合、移動先のウェブサイトの内容またはそれらをご利用になったことにより生じたいかなる損害について、当社は責任を負いかねますので予めご了承ください。
レッスンリスト
1
セータ(θ)とは?
2
オプション口座への資金振替方法
3
【目指せ!米国株投資のスペシャリスト(28)】利下げ幅は0.25%がいいのか、0.50%がいいのか [ザキオカ&ひろこの米株・オプションTV]
4
10月の株式市場考察とオプション取引シミュレーション
5
【ザキオカ&ひろこの米株・オプションTV#36】掘って、掘って、掘りまくったら何が起きる〜Drill baby, drill.〜(岡崎良介×大橋ひろこ)
6
米国株オプション投資成功への道(2月17日 志村暢彦)
7
「関税ショックからエヌビディア株を守ったプットオプション」
8
ナノ・オプション 現金決済でWin-Win
9
「決算ロングストラドル戦略」 (守屋史章)
10
コールの購入 VS プットの購入
11
【目指せ!米国株投資のスペシャリスト(23)】個別リスクが高まる米国株式市場 [ザキオカ&ひろこの米株・オプションTV]
12
オプションチェーンの開き方
13
5ステップでコールを購入
14
【ザキオカ&ひろこの米株・オプションTV(32)】NVIDIAに投資家が要求するもの
15
HV(ヒストリカル・ボラティリティ)とは何ですか?
16
トランプ氏は何かを見誤ったのか。通常と真逆の形となったある指標とは。
17
決算期によく利用されるオプション取引戦略
18
IV(インプライド・ボラティリティ)とは何ですか?
19
【目指せ!米国株投資のスペシャリスト(31)】大統領選後の長期金利 [ザキオカ&ひろこの米株・オプションTV]
20
ショック急落はチャンス⁈落ちてくるナイフをつかむ逆張りエヌビディアのコール買い
下落したマグニフィセント・セブンは「買い」なのか
22
かぶオプ投資術<プットの買い編>
23
コールオプションの買い方
24
コールオプションのレバレッジ効果について
25
守りを固めて安心配当投資~カラー戦略とは
26
夏の始まり ―メモリアルデーと株式市場―
27
イン・ザ・マネー(ITM)とは?
28
木曜日に仕掛ける!?「S&P500オプション0DTEロングストラドル」
29
オプション取引とは?
30
実践ロングストラドルデルタヘッジ テスラ株の事例
31
米国債格下げからの戦略(岡崎良介×大橋ひろこ)【ザキオカ&ひろこの米株・オプションTV#44】
32
NVDAとTSLAのイン・ザ・マネー・ゲーム【ザキオカ&ひろこの米株・オプションTV#40】
33
シングル・オプション取引でよくある3つの間違い
34
決算発表シーズン入りした米国株式市場(10月21日)
35
オプション・ポジションにデルタはどう関係するのか?
36
米国債券イールドカーブからのメッセージ【ザキオカ&ひろこの米株・オプションTV#43】
37
シルバー(ETF)投資で年間10%超のインカムゲインを得る方法とは?!
38
オプション計算機を使ってオプションのパフォーマンスを見積もる
39
ロング・コール・オプション戦略
40
「建玉」を理解するための基本ガイド
41
初動に成功 エヌビディアのブルコールフリートレード(守屋史章)
42
コール・オプションの入門:株式購入の代替手段
43
【目指せ!米国株投資のスペシャリスト(27)】NVIDIA株価運動の分析 [ザキオカ&ひろこの米株・オプションTV]
44
NVDAの価格変動パターン【ザキオカ&ひろこの米株・オプションTV#51】
45
ベガ(V)とは?
46
かぶオプを使った投資術<概要編>
47
プットオプションのレバレッジ効果について
48
かぶオプ入門_②ターゲットバイイング
49
5月成績発表!「低ボラティリティ配当王・配当貴族神セブンのカバードコール」
50
カバードコールの注文方法
51
アット・ザ・マネー(ATM)とは?
52
(後編)取引のオペレーションと注意点(権利行使・割当) エヌビディアへのわずか25,000円の投資で450,000円を得た方法
53
米国株オプション投資成功への道(2月28日 志村暢彦)
54
プレミアムとは?
55
楽観が支配する米国市場【ザキオカ&ひろこの米株・オプションTV#52】
56
オプションチェーンをわかりやすく読む方法 
57
2026年の投資戦略を立てる際の考え方(2026年1月5日)
58
エヌビディアへのわずか25,000円の投資で450,000円を得た方法
59
【ザキオカ&ひろこの米株・オプションTV#34】続・8頭目の馬が来た&FOMCの見どころ
60
【目指せ!米国株投資のスペシャリスト(24)】新たなトレンドの予感 [ザキオカ&ひろこの米株・オプションTV]
61
2025年第1四半期がマイナス成長となった場合【ザキオカ&ひろこの米株・オプションTV#41】
62
「SPYをVXXで守る!新しいヘッジの形」
63
市場心理を超えて:トップ・オプション・リストから何が学べるか?
64
ベガ:オプションの価値とインプライド・ボラティリティの関係
65
政府閉鎖化での摩擦再燃【ザキオカ&ひろこの米株・オプションTV#54】
66
12月の株式市場見通しを踏まえた投資戦略事例(2025年11月28日)
67
Highest Open Interest Positions(建玉上位) が教えてくれる【ザキオカ&ひろこの米株・オプションTV#38】
68
当日オプション取引の発展
69
5月まで米国消費は低迷している【ザキオカ&ひろこの米株・オプションTV#47】
70
Maginificent7に起きた異変【ザキオカ&ひろこの米株・オプションTV#39】
71
株価好調が持続。相場反転に備えつつリターンを上げ続ける投資法
72
SPXオプションとSPYオプションの知っておくべき違いとは?
73
【ザキオカ&ひろこの米株・オプションTV#35】乱高下するNVDA
74
決算期にオプション取引を行う前に知っておくべきこと
75
雇用統計を再分析する【ザキオカ&ひろこの米株・オプションTV#49】
76
PUTを使ったロング・ショート戦略【ザキオカ&ひろこの米株・オプションTV#46】
77
コール・オプション、プット・オプションの入門
78
かぶオプ投資術<ターゲット・バイイング編>
79
かぶオプ入門_③銘柄選択の考え方
80
株価好調。ナスダック100指数やエヌビディアは最高値更新
81
アウト・オブ・ザ・マネー(OTM)とは?
82
好決算を発表しつつも下落しているIT関連銘柄の投資戦略(2025年12月16日)
83
ガンマ(γ)とは?
84
夏到来。父の日前のオプション戦略
85
【目指せ!米国株投資のスペシャリスト(30)】『大統領選まで残り15営業日』[ザキオカ&ひろこの米株・オプションTV]
86
PCでのオプション取引操作方法説明(ウェビナー動画)
87
3グループに分かれた米国小売り業界【ザキオカ&ひろこの米株・オプションTV#50】
88
エヌビディア決算に向けた「ターバイコール戦略」(守屋史章)
89
米国債 格下げ後の展開(岡崎良介×大橋ひろこ)
90
かぶオプ入門_⑤かぶオプ買い
91
かぶオプ投資術<コールの買い編>
92
カリフォルニア州の経済規模が日本を超える
93
かぶオプ入門_④価格の決め方
94
【目指せ!米国株投資のスペシャリスト(25)】SP500の最大下落率を考える [ザキオカ&ひろこの米株・オプションTV]
95
1年間ほったらかし低ボラティリティ配当王・配当貴族のカバードコール
96
2026年以降の成長を踏まえた投資戦略 (2025年11月13日)
97
続・相場反転に備えつつリターンを上げ続ける投資法(志村暢彦)
98
ゼロ・デー・オプション(0DTEオプション)
99
米国株オプション取引の取扱商品の種類タイプと特徴を教えて下さい。
100
オプションチェーンの見方と活用方法
101
株式市場アップデート。今後の投資戦略立案に向けて
102
Weekly TSLAロングストラドル~デルタヘッジを行う意味
103
ビットコインをコールオプションで攻める!
104
かぶオプ入門_①カバードコール
105
オプションチェーンの満期日選択方法
106
イベント時の0DTEオプションによるヘッジ(守屋史章)
107
利下げ後の株式市場考察と投資戦略案
108
『最新の米国株個別オプション情報』
109
米国株オプション投資成功への道 (2026年1月20日 決算発表期到来)
110
「エヌビディアのコールオプションを買ってみる」 (守屋史章 )
111
両替方法(円 → ドル)
112
デルタ(Δ)とは?
113
コールオプションの買い戦略
114
プットの買い(ロング・プット)戦略
115
コールの購入 VS 株式の購入
116
原資産とは?
117
かぶオプ投資術<カバード・コール編>
118
5ステップでプットを購入
119
オプションの最適な満期日と権利行使価格の選び方
120
セータ:時間的価値の減少効果を見積もる詳細な方法
121
【目指せ!米国株投資のスペシャリスト(26)】下げきっていないSP500 [ザキオカ&ひろこの米株・オプションTV]
122
米株オプション投資成功への道 (2025年1月17日)
Webullウェブサイト上のいかなるコンテンツも、有価証券、オプション、またはその他の投資商品の購入または販売の推奨または勧誘とはみなされないものとします。本ウェブサイト上のすべての情報およびデータは参照のみを目的としており、過去のデータは将来の傾向を判断するための基礎とはみなされません。